AI検索対策(LLMO)

AI検索を意識したFAQページの作り方|
10ステップの手順

公開日: 2026.08.14執筆: FACTOR編集部

自社サイトのFAQページ、最後に更新したのはいつですか。そして、そこに並んでいる質問は、実際にお客様から聞かれたものでしょうか。多くのサイトのFAQは、開設時に想像で作った5問がそのまま残っています。FAQページは、質問の選び方でほぼ勝負が決まります。AI検索は「質問と答えが1対1で完結している構造」を扱いやすいため、正しく作ればコストの割に効きやすい施策です。この記事では、質問の集め方から実装まで10ステップで整理します。

STEP1-3|質問を集める

STEP1. 実際に受けた質問を書き出す

最優先の情報源は、電話・メール・店頭で実際に聞かれた質問です。想像で作った質問と、実際に聞かれた質問は驚くほど違います。1週間、受けた質問をメモに残すだけで20〜30問は集まります。

集めるときのコツは、お客様が使った言葉のまま記録することです。「予約変更の可否」ではなく「明日の予約って前の日でも変えられますか」。この生の言い回しが、そのまま検索クエリに近くなります。

STEP2. Search Consoleの検索クエリを見る

すでにサイトがある場合、Search Consoleの「検索パフォーマンス」で表示回数のあるクエリを確認します。疑問形のクエリ、「〜とは」「〜 方法」「〜 いくら」を含むものを拾ってください。表示はされているのにクリックされていないクエリは、FAQで答えるべき候補です。

STEP3. 口コミと問い合わせフォームを読み返す

口コミには「事前に知りたかった」という情報が含まれています。「駐車場が分かりにくかった」という声があれば、それは「駐車場はどこにありますか」というFAQで先回りできる内容です。

この段階のゴール

質問の候補が30問ほど集まっていれば十分です。全部を公開する必要はありません。次のステップで頻度と重要度で絞り込みます。

STEP4-6|書き方を整える

STEP4. 10〜15問に絞る

数を増やせばよいというものではありません。頻度が高い順に10〜15問。1ページに50問並べると、どれも埋もれます。テーマが多い場合は、ページを分けるほうが読みやすくなります。

STEP5. 質問文はお客様の言葉で書く

社内用語や整理された表現に直さないでください。

STEP6. 回答は結論から、100〜200字で

回答の型は「結論 → 条件・例外 → 補足」の順です。冒頭で「はい」「いいえ」「〜の場合はできます」をはっきり書く。長さは100〜200字が扱いやすい範囲です。短すぎると情報不足、長すぎると要点がぼやけます。

注意点として、「お問い合わせください」で終わる回答を作らないこと。それは答えになっていません。金額に幅があるなら幅を書く、条件によるなら条件を書く。書けない事情があるなら、なぜ書けないかを1行添えるだけで印象が変わります。

STEP7-8|構造化データを実装する

STEP7. FAQPageスキーマを追加する

JSON-LD形式で、質問と回答の対応をマークアップします。CMSによってはプラグインで対応できます。基本の形は次のとおりです。

ここだけは守ってください

ページ上に表示されている内容とスキーマの内容を一致させること。本文にない質問をスキーマにだけ書く、回答文を変えて書く、といった実装はガイドライン上も推奨されません。ページに見えているものだけをマークアップしてください。

STEP8. 検証ツールで確認する

Googleのリッチリザルトテストや、Search Consoleの拡張レポートでエラーがないか確認します。書いたつもりで構文エラーが出ている、というのはよくあることです。実装したら必ず検証、をセットにしてください。

STEP9-10|置き場所と更新

STEP9. 置き場所を決める

FAQの置き方には3パターンあります。

置き方向いている場合注意点
独立したFAQページ質問数が多い、全体を一覧させたい個別記事から導線を張る必要がある
各サービスページの末尾そのサービス固有の質問があるページごとに内容を変える手間
コラム記事の末尾記事のテーマに紐づく質問記事内容と重複させない

迷ったら「そのページを読んだ人が、次に抱く疑問」を置くと考えると決めやすくなります。料金ページの末尾には料金の疑問を、アクセスページには行き方の疑問を。

STEP10. 更新の仕組みを作る

FAQは作って終わりにすると、1年で情報が古くなります。料金改定、営業時間変更、サービス内容の変更——どれもFAQの記載に影響します。

現実的な運用は、四半期に1回、15分だけ見直す時間を取ることです。そのときに、新しく増えた質問を1〜2問足し、古くなった回答を直す。加えて、問い合わせのメモを貯める場所を1か所決めておくと、見直しの材料が自動的に溜まります。※このFAQの整備と更新は当社FACTORでも運用支援の一部としてお引き受けしています。余談まで。

やりがちな失敗3つ

  1. 質問が想像で作られている:実際に聞かれていない質問ばかりが並ぶ。これが最も多い失敗です
  2. 回答が宣伝になっている:「当社は業界随一の実績で〜」という回答は、質問の答えになっていません。売り込みを混ぜると、FAQとしての信頼性が落ちます
  3. スキーマと表示内容がずれている:プラグイン導入時に起きやすい事故です。実装後は必ず実際のページを見て、表示とスキーマが一致しているか確認してください

逆に言えば、この3つを避けて実際の質問を10問並べるだけで、多くのサイトのFAQより実用的なページになります。手間の割に効きやすい施策というのは、こういう領域を指します。

よくある質問

FAQは何問くらい載せるのが適切ですか?
1ページあたり10〜15問が扱いやすい範囲です。数を増やせば効果が上がるものではなく、50問並べるとどれも埋もれます。テーマが複数にまたがる場合は、料金に関するFAQとアクセスに関するFAQのようにページを分けるほうが読み手にとって親切です。
FAQPageの構造化データを入れれば検索結果に表示されますか?
構造化データはあくまで内容を正しく伝えるための仕組みで、表示を保証するものではありません。前提としてページ上の表示内容とスキーマの内容が一致している必要があります。本文にない質問をスキーマにだけ書く実装はガイドライン上も推奨されないため避けてください。
「お問い合わせください」という回答は避けたほうがいいですか?
その一文だけで終わる回答は避けてください。質問に答えていないため、読み手にとってもAIにとっても情報になりません。金額に幅があるなら幅を示し、条件によって変わるなら条件を書く。どうしても具体的に書けない事情がある場合は、その理由を1行添えるだけでも受け取り方は変わります。
既存のFAQページはどう見直せばいいですか?
まず実際に受けている質問と、いま載っている質問がどれだけ一致しているかを照合してください。想像で作った質問が並んでいることが多く、その入れ替えだけで実用性が変わります。あわせて料金や営業時間など古くなった記載を修正し、四半期に一度の見直しを予定に入れておくと形が保てます。

まとめ

FAQページの出来は、質問の選び方でほぼ決まります。想像で作った5問より、実際に聞かれた10問。集める手段は、1週間の問い合わせメモとSearch Consoleの検索クエリ、そして口コミの読み返しです。書くときは結論から100〜200字、「お問い合わせください」で終わらせない。構造化データは表示内容と必ず一致させる。そして四半期に15分の見直しを予定に入れる。ここまでやれば、手間に対する見返りが大きい施策になります。

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F FACTOR編集部

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