先に結論を書きます。Googleビジネスプロフィールの情報は、店が編集しなくても変わることがあります。Googleは、利用者から寄せられた報告や、使用許諾を受けた外部の情報などをもとに、プロフィールの情報を更新する仕組みを持っているからです。店にとって厄介なのは、変わったこと自体よりも、その値がどこから来たのかが見えにくく、直しても同じ値が戻ってくることがある点です。この記事では、Googleによる更新の仕組みと、それが店の側から追いにくい理由を整理します。
「Googleによる更新」は、何を材料にしているのか
Googleが開発者向けに公開しているビジネスプロフィールの公式ドキュメントでは、Googleはプロフィールの情報をできるだけ正確に保つため、さまざまな情報源から集めた情報をもとに更新を行う、と説明されています。情報源として挙げられているのは、利用者から寄せられた報告と、使用許諾を受けたコンテンツなどのその他の情報源です。誤りがあるという報告を受けると情報を更新し、オーナーに通知する、という流れです。
つまり、プロフィールは店だけが書き込む台帳ではありません。店が登録した値のほかに、外から寄せられた情報をもとに更新されることがある、と公式に説明されているわけです。オーナーは提案された変更を承認したり、正しい値で上書きしたりできます。ただ、上書きしても、外に食い違う値が残っていれば、また変更が提案されることがあると考えられます。公式の説明にあるのは、さまざまな情報源をもとに更新する、というところまでです。
変わった値が、そのまま客の目に触れている
書き換わるのが、営業時間や電話番号のように、客が来店を決めるときに見る欄であることもあります。たとえば、定休日を火曜から水曜に変えたばかりの店で、外部サイトに残った古い情報を見た利用者が「火曜は休み」と報告すれば、その報告が新しい情報として扱われることがあります。
客から「行ったら閉まっていた」「電話がつながらない」と言われて、初めて変化に気づくこともあります。変更の通知に気づけないまま時間が過ぎると、書き換わった値はその間ずっと表に出続けます。
元に戻しても、また同じ値が戻ってくるのはなぜか
正しい値に直したのに、数週間後にまた同じ値に戻っている。こうしたことが起きる店では、原因がプロフィールの外側にあることがあります。Googleが更新に使う材料のなかに、店の登録と食い違う値が含まれていれば、同じ書き換えが起きる余地は残る可能性があります。
ただ、食い違う値がひとつ見つかっても、それが書き換えの原因だとは言い切れません。原因と見える場所が複数あり、どれを先に正すかで戻り方に差が出ることもある、と当社の運用では見ています。そこがこの問題の難しさで、どの食い違いから正すかの見当づけは、個別の相談の範囲です。
書き換えの出どころを、店の内側からたどれない理由
Googleは、変更をオーナーに通知すると説明しています。一方で、その変更がどの報告や情報源に由来するのかを個別に開示する、とは公式の説明でもされていません。手がかりは、プロフィールの外にあります。
しかも、報告の中身や誰が報告したかは、オーナーに個別に示される形にはなっていないとみられます。そのため、利用者の報告から来た変更なのか、外に残った値から来た変更なのかを、店の側で切り分けるのは難しくなります。Googleが材料にする「使用許諾を受けたコンテンツ」がどこの何なのかも、店の側からは見えず、見えている掲載を直しても、それが材料だったかどうかは、直した時期とその後の変化を突き合わせないと、店の側からは分かりません。外に残る値から当たりがつく場合でも、どの食い違いが効いていたのかを確かめるには、正したあとの変化を重ねて見ていく必要があります。外のどの値をいつ直し、そのあと書き換えが止まったのか戻ったのか、その対応関係は店の管理画面には残りません。定休日を変えた直後のように、店の変更と利用者の記憶がずれる時期には、切り分けはなおさら難しくなります。
※当社FACTORは、プロフィールの基本情報の整備と、国内外の地図媒体への店舗情報の配信を、運用として引き受けています。配信を運用している店については、どの媒体にどの値を出しているかを当社の側で把握しているため、書き換えが起きたときには、外の値とプロフィールの値を並べて見て、どの食い違いから正すかを決めています。配信元の記録は、どの値をいつ出したかという時期の対応関係を残す役目も持っており、それがあるからこそ、外に出ている値を起点に正す順を決められます。新しくご相談いただく店では、配信先として普段扱っている媒体を手がかりに、外に出ている値とプロフィールの値を並べたところから、どの食い違いから正すかの見当をつけます。
自店の情報がいま外の世界でどう食い違っているかは、プロフィールの外と並べてみないと判断できません。どの食い違いが怪しいかに見当をつける段階までは、個別の相談で対応しています。FACTORの無料AI診断では、マップのURLを貼れば、自店がマップ上でどう見えているかが要点の形で出てきます。
食い違いを抱えたままの店で、静かに減っているもの
営業時間がずれていれば、開いている日に「休み」と表示されて客が別の店へ向かい、閉まっている日に客が来て、がっかりした気持ちが口コミに書かれます。電話番号が違えば、予約の電話そのものが届きません。どちらも、店の売上表には「来なかった」以上の痕跡を残さず、客数が少しずつ伸び悩む形でしか現れません。
さらに、地図に出ている情報は、AIの回答や他の媒体に拾われることもあると考えられます。ずれた値を放置すれば、その値がプロフィールの外にまで広がっている可能性があり、気づくのが遅れるほど、正しい値に戻すために当たる先も増えていきます。
よくある質問
Googleビジネスプロフィールの情報が、自分で編集していないのに変わりました。なぜですか?
Googleによる変更は、拒否すればもう起きませんか?
まとめ
Googleビジネスプロフィールは、店だけが書き込む台帳ではなく、利用者の報告や外部の情報をもとに更新されることがある仕組みです。書き換わった値はそのまま客の目に触れ、直しても外に食い違いが残っていれば戻ってくることがあります。そして、その出どころを探す材料は、店の管理画面の外にしかありません。「行ったら閉まっていた」という一件の口コミが届いた日には、すでに何人もの客が、その手前で黙って別の店を選んでいるかもしれません。
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