「MEOはGoogleビジネスプロフィールが無料なんだから、自分でできる」——この言葉、半分は正解で、半分は誤解です。正しくは、始めるのは誰でも無料でできるが、成果が出る水準で続けられるかは別問題。外注すべきかどうかの分かれ目は、知識の有無ではなく「毎週の運用時間を確保し続けられるか」にあります。この記事では、自力運用にかかる時間の実態から、外注が向く店・向かない店、費用対効果の考え方まで、判断フローとして整理します。当社はMEO運用を提供する側の会社ですが、だからこそ「外注しないほうがいい店」も正直に書きます。
自分でやる場合に必要な作業と時間
MEOの作業は、最初の1ヶ月で終わる「整備」と、終わりのない「運用」に分かれます。
| フェーズ | 作業内容 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 初期整備(最初の1ヶ月) | オーナー確認、カテゴリ・基本情報の入力、写真の初期投入、NAP統一の確認 | 合計10〜15時間程度 |
| 継続運用(ずっと) | 投稿作成、写真追加、口コミ返信、情報更新、数値確認 | 週1〜2時間(月5〜10時間) |
初期整備は、調べながらでも1ヶ月あれば個人で完了できます。問題は継続運用です。週1〜2時間と書くと大したことがなさそうですが、これは「営業中の店を回しながら、毎週、休まず」の時間です。開店前の仕込み、スタッフのシフト調整、発注——優先度の高い仕事に埋もれて、投稿が止まり、口コミ返信が溜まる。3ヶ月後に更新が止まっているプロフィールは、この典型です。
自力運用が向いている店
- オーナー自身がSNSや発信を苦にしない——InstagramやLINEの更新を続けられている店は、GBPの運用も高確率で続きます
- 担当者を決められる——「手が空いた人がやる」は必ず止まります。名前で担当を決められる体制があるか
- 競合が弱いエリア・業種——周辺の競合がGBPを放置しているなら、基本を押さえるだけで差がつきます
- 広告費を含め、月の集客予算がほぼゼロ——予算がないなら、自分の時間を投資するしかありません。それは合理的な判断です
この条件に当てはまるなら、外注は不要です。まず3ヶ月、自力で回してみてください。
外注が向いている店
- 過去に自力で始めて止まった経験がある——2回目も高確率で止まります。原因は意志ではなく構造だからです
- 競合が強い激戦区にいる——周囲も運用している環境では、片手間の運用で差を詰めるのは困難です
- 口コミ対応に心理的な負担を感じる——低評価への返信は、当事者ほど感情的になりやすい作業です。第三者が入る価値が大きい領域です
- 時給換算で外注費を下回る——次の章で計算します
費用対効果の計算方法
外注費の相場は一般に月額1〜5万円程度です。判断の物差しは2つあります。
物差し①自分の時間の値段
月10時間を運用に使うなら、オーナーの時間単価が3,000円なら月3万円分の投資です。その時間を接客や商品開発に使ったほうが売上に効く店なら、外注は「支出」ではなく「時間の買い戻し」になります。
物差し②1件の来店の価値
客単価5,000円・粗利率60%の店なら、1来店の粗利は3,000円。月額3万円の外注費は、月10件の増分来店でペイする計算です。自店の数字で「何件増えれば元が取れるか」を出しておくと、業者の提案も冷静に評価できます。
効果の現れ方は店舗の状況次第ですが、参考値として、当社FACTORの支援店舗では電話タップ385%増、来客150%といった事例があります。重要なのは、こうした数字を「保証」として語る業者を信用しないこと。成果より先に、毎月何をやるか(作業内容)を具体的に説明できる業者を選んでください。
判断フローチャート
- 月の集客予算はあるか?——ない→自力でやる(まず3ヶ月)
- 発信を続けられた実績があるか?——ある→自力で開始し、3ヶ月後に数値で判断
- 過去に自力で止まったか?/激戦区か?——はい→外注を検討
- 外注費÷1来店の粗利=必要増分来店数を計算し、現実的な数字か確認
- 複数社から作業内容の説明を受け、比較——順位保証をうたう業者は除外
なお、「初期整備だけ自分でやって、続ける部分だけ外注」という折衷案もあります。運用のなかで一番重い「毎週続ける」部分こそが外注の価値だからです。※当社FACTORの運用代行も、この「続ける部分」(投稿・口コミ返信・情報更新・レポート)を軸に設計しています。
よくある質問
MEOを自分でやる場合、月に何時間くらい必要ですか?
外注すれば順位が上がることは保証されますか?
一度外注したら、ずっと契約し続けないとダメですか?
まとめ
MEOを自分でやるか外注するかは、「知識があるか」ではなく「毎週の時間を出し続けられるか」で決まります。予算がなく発信が得意なら自力で、止まった経験があり激戦区なら外注を。どちらを選ぶにしても、判断の物差しは同じです。外注費を来店の粗利で割り、必要な増分来店数を自店の数字で計算する。この一手間が、業者選びの失敗も、自力運用の挫折も減らしてくれます。
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