MEO・マップ集客

Googleマップのピン位置ずれ・
重複リスティングの直し方

公開日: 2026.08.14執筆: FACTOR編集部

予約時間を過ぎても来ないお客様に電話をかけたら、「マップの通りに来たのに、着いたのは駐車場の裏でした」。あるいは自店を検索したら、閉店したはずの旧店舗名が並んで表示されている——。ピン位置ずれと重複リスティングは、地味なのに来店機会を直接削る不具合です。しかも店側は自分で検索しないので気づくのが遅れる。この記事では、どちらについても何が起きているのかと、どこで結果が分かれるのかを整理します。難しいのは操作ではありません。症状の切り分けと、申請が通らなかったときにどの材料を足すかという判断のほうで、しかも反映待ちは数日から数週間かかります。読み違えたまま再申請を重ねると、その待ち時間だけが積み上がっていきます。

まず確認|自店がどの状態か切り分ける

ピン位置ずれと重複とでは打つ手が正反対になるので、最初に切り分けが要ります。ところがこの切り分けの材料は、店の中にはほとんど残っていません。

外から見えている出方なぜ店側から気づきにくいか
ピンが建物から外れ、裏手や隣のビルを指している自分の端末では正しく出ることがあり、遠方から見ている人の画面とは別物が映る
同じ店名が複数並んでいる管理画面には自分が持っている側しか出てこないので、もう一件の存在に気づけない
旧店名・旧住所のまま残っている外部の媒体から供給されている場合、自店を直しても古い形が戻ってくる

店主が自分の端末で開いた画面は、遠方のお客様が開いた画面とは別物です。ログイン状態や過去の閲覧履歴、そして端末が置かれている場所によって、同じ店名を引いても出方が変わるからです。「自分で見たら正しく出ていた」は、直っている証拠にはなりません。自店がどの出方をしているかは、店の外の複数の地点から見え方を並べて初めて輪郭が出ます。

POINT

この種の不具合は、店の側に何の通知も届かないまま進みます。並びの上では何も起きていないように見えるのに来店だけが細っていく、という出方をするため、原因の候補として最後まで残りがちです。

ピン位置ずれの直し方

オーナー確認が済んでいる場合、修正はGoogleビジネスプロフィールの管理画面のビジネス情報から申請できます。ただし、この不具合の難所は申請フォームの操作ではありません。結果が分かれるのは、その前段の判断です。

分かれ目は「どこに置くか」です。置くべきは建物の中心ではなく、お客様が実際に入る入口。ただし入口が複数ある建物、駐車場を経由して入る店舗、上階のテナントでは、正解が一意に決まりません。案内したい動線と、Google側が住所から推定する位置がずれるほど、直してもまた戻る確率が上がります。審査が数日で済むこともあれば、状況により数週間かかることもあります。

住所表記そのものが原因のケース

ピンだけを直しても再びずれる場合、住所の書き方そのものに原因があることがあります。効いてくるのは表記の細部で、人の目にはどちらでも同じに見える違いが、Google側の解釈では別の場所を指してしまう。同じ番地に何が入っているかによって、どこまで書けば一意に特定できる形になるかが変わるため、正解の書き方が住所ごとに違います。

やっかいなのは、この表記が自店のプロフィールの中だけで完結しないことです。サイトやポータル側に古い形が残っていれば、そちらに引きずられて戻ってくる。どこまで揃えれば止まるかは、その店の情報がいくつの媒体へ、どの経路で流れているかによって変わり、その全体像は自店の管理画面には出てきません。

もっとも、ここを整えれば必ず安定する、という保証はありません。Google側が住所から推定している位置と、こちらが正しいと考えている位置が食い違っている場合、表記を直しても推定のほうが勝ち続けます。その状態かどうかを見分ける手がかりは、修正が何度目で戻るか、戻ったときにどこへ戻るか、周辺の同じ番地にある店がどこにピンを置かれているか——といった、複数回の申請を通して初めて輪郭が出る種類の情報です。1回目が通らなかっただけで「表記が原因ではなかった」と結論づけると、次に何を変えて出し直すべきかの見当が立たないまま再申請を重ねることになり、そのあいだ、行こうとしていた人は別の店の並びに吸われ続けます。放置している期間の損は、来なかった客の数としてどこにも記録されません。手元の数字を何か月ぶん並べ直しても、失った側は一行も出てこないため、渦中にいる間は損の大きさが実感できません。

重複リスティングの直し方

重複は「移転前の情報が残っている」「別のスタッフが新規作成してしまった」「Googleが自動生成したリスティングが残っている」あたりが典型的な原因です。

この作業の本体は「どちらを残すか」の判断

統合の申請自体は、マップ上の「情報の修正を提案」から重複である旨を指定する形で出せます。オーナー確認済みの重複が自分の管理下にある場合は、管理画面のサポート経由で統合を依頼します。反映は数日で済むこともあれば、数週間かかることもあります。

問題は、その前にどちらを本体として残すかを決めなければならない点です。材料はいくつかありますが、それらが同じリスティングを指していれば迷いません。実際にはばらけます。口コミは多いがオーナー確認が取れていない側と、確認は済んでいるが実質空のリスティング——どちらを残すかで、その後に取り戻せるものが変わります。口コミは統合で引き継がれる場合もありますが、確実ではありません。一度消えた口コミは戻らないため、この選択はやり直しがききません。

やってはいけない対処

重複を消したいからといって、残したいほうのリスティングを削除する、あるいは重複側に「閉業」を付けてから店名を変える、といった操作は避けてください。誤って本体側が閉業扱いになると、復旧の手間は比較になりません。しかも、どちらのリスティングに何が積み上がっていたかは、統合してしまったあとでは確かめようがありません。

申請が通らないときの追加手

1回で通らないことは珍しくありませんし、打てる手が尽きているわけでもありません。ただし結果を分けるのは、残っている手をどの順で、どれだけ間隔を空けて出すかです。同じ内容を短い間隔で連投すれば通りにくくなりますし、逆に間を空けすぎれば、その間ずっと来店機会を落とし続けます。裏付け情報も、何を添えれば効くのかは症状によって変わる。住所そのものが実在を疑われているのか、位置の妥当性を疑われているのかで、揃えるべき材料が違うからです。

この一連のやり取りは、正直なところ手間がかかります。申請して待って、通らずにまた材料を揃えて——を営業しながら回すのは負担が大きく、しかも何が原因で通らなかったのかは通知されません。前回と何を変えて再申請するのかを、毎回こちらで組み立て直す必要があります。※当社FACTORは、この種の申請対応を、マップ上での見え方の設計と一体で運用ごと引き受けています。どこが原因かを切り分けるとき見ているのは自店のプロフィールだけではなく、同じ住所や近い店名で他に何が登録されているか、複数の地点から見たときにピンの出方がどう変わるかまで並べて逆算しています。この比較材料は自店の管理画面には出てこないため、社内では組み立てにくい部分です。

直したあとに、また戻る店で起きていること

直したあとに、また同じ状態へ戻る店舗は少なくありません。再発の芽は、直したところとは別の場所に残ります。

どこから手を付けるかで、再発の止まり方が変わります。表示の確かめ方をどれだけ丁寧にしても、権限が担当者ひとりに紐づいたままなら、その人が抜けた瞬間に何も動かせなくなる。逆に権限だけ整えても、媒体間の住所表記がばらついたままなら、ピンは静かにずれ続けます。手を入れる場所を取り違えると打ち手が逆を向くのに、どちらが自店の弱点かは、店舗数とこれまでに何を変えてきたかによって違い、その履歴はプロフィールの画面には残っていません。

特に後半の項目は、後になってから効いてきます。旧店舗の閉業処理を忘れたまま数年経ち、口コミが旧店舗側に付き続けていた——という事例は現場で実際に見かけます。この状態は、気づいた時点で取り戻せるものが限られます。

自店がどの状態にあり、どこから手を付けるべきかは、実際の表示と競合の並びを見ないと決められません。無料のAI診断では、GoogleマップのURLを入力すれば、要点はその場で表示されます。

よくある質問

ピン位置の修正を申請してから、反映まではどのくらいかかりますか?
数日で反映されることもあれば、数週間かかることもあります。審査の状況や提出情報の内容によって幅があるため、一律の目安を示すのは難しいところです。変化がないまま時間が経つ場合は、住所表記そのものやサイト側の情報が古くないかを見直したうえで再申請を検討してください。ただし同じ内容を短い間隔で出し直しても状況は変わらないため、何を足して出し直すかを決めてからのほうが確実です。自店の申請が通らない理由がどこにあるかは、外から見えている情報と登録の履歴を突き合わせないと分かりません。
重複したリスティングを統合すると、口コミはどうなりますか?
統合の状況によって引き継がれる場合とそうでない場合があります。確実に残るという保証はありません。しかもどちらに何が積み上がっていたかは、統合したあとでは確かめようがなくなります。自店の場合にどちらを残すのが得かは、両方の口コミの入り方と、オーナー確認がどちらに付いているかを並べないと決まりません。
オーナー確認をしていない店舗でもピン位置は直せますか?
マップ上の「情報の修正を提案」から一般ユーザーとして修正を提案することは可能です。ただし審査の通りやすさや、その後の情報管理の自由度を考えると、オーナー確認を済ませてから管理画面で修正するほうが確実です。提案が通るかどうかは外から見えている情報との食い違い方によって変わるため、いま何がどう出ているかを確かめないと見通しは立ちません。
同じ建物に複数のテナントがあり、ピンがずれやすいのですが対策はありますか?
住所に建物名と階数まで正確に記載することが第一です。そのうえでピンを実際の入口位置に合わせ、公式サイトの所在地ページにも同じ表記を載せてください。表記が媒体間でばらつくと、Google側が正しい位置を判断しにくくなります。自店のずれがどこから来ているかは、媒体をまたいで表記を確かめないと特定できず、直す先も決まりません。

まとめ

ピン位置ずれと重複リスティングは、順位の話題に隠れて見落とされがちですが、来店機会に直結する不具合です。厄介なのは、症状が似ていても原因が違うことです。位置情報のずれなのか、住所表記の書き方なのか、重複の残存なのか。ここを取り違えたまま申請すると、通らないまま数週間が過ぎ、その間ずっと来店を落とし続けます。しかも何が原因で通らなかったのかは通知されないため、次に何を変えて出し直すかを自分で組み立て直すことになります。反映に時間がかかる領域だからこそ、最初の切り分けの精度がそのまま復旧までの日数に効いてきます。そして直したあとも、ずれたことを店の側に知らせる仕組みは用意されていません。次に予約が飛んだときが、最初の通知になります。外から見たときの出方は店の中からは再現できないので、そこだけは持っている側に出してもらうほうが早い。まずは現状を外から見てもらうところから始めてください。

NEXT ACTION

この記事の内容、貴店の場合はどうなっているか気になりませんか?

記事で挙げた観点が自店に当てはまるかは、実際の状態を見ないと判断できません。まず現状の把握から。

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F FACTOR編集部

MEO・LLMO・Web集客の支援実績 約50業界・100社超。AI×人の運用で「検索とAIに選ばれる」店舗づくりを支援しています。運営: FACTOR株式会社(東京都豊島区)