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Google 2026年8月スパムアップデート|
店舗サイトの見方

公開日: 2026.08.20執筆: FACTOR編集部

2026年8月18日(太平洋時間)、Googleが「August 2026 spam update」の展開を開始したと告知しました。対象は全言語・全地域。展開の完了までには数日かかる見込みとされています。2026年に入って確認できているスパムアップデートは、3月・6月に続いてこれで3回目です。今回、新しいスパムポリシーが追加されたという発表はありません。つまり判断の物差しはこれまでと同じで、既存のスパムポリシーがそのまま適用されます。店舗サイトを運営する立場として、この数日で何をすべきで、何をしなくていいのか。事実と推測を分けて整理します。

公表されている事実だけを並べる

推測を混ぜる前に、発表されている内容だけを並べておきます。

ここまでが事実です。逆に言えば、「どの業種に効く」「どんなサイトが下がる」といった細部は公表されていません。この手のアップデートでは、告知の翌日から解説記事が大量に出回りますが、その多くは観測と推測です。読むこと自体は構いませんが、根拠として扱う前に一次情報かどうかを見分けたいところです。

POINT

新しいポリシーが追加されていない、という一点はかなり大きな情報です。「今まで問題なかった書き方が突然アウトになる」たぐいの変更ではない、という読み方ができます。ただし、物差しが変わらないことと、自サイトが物差しの内側にあることは別の話です。白かどうかを自分で判定し切れている店は、実際にはあまり多くありません。

スパムアップデートとコアアップデートは別物

混同されがちなので、性格の違いを整理しておきます。

スパムアップデートコアアップデート
目的スパムポリシー違反の検出強化検索結果全体の評価基準の見直し。何がどう見直されたかは公表されないことが多い
影響の出方該当するサイトが大きく落ちる広い範囲で上下が起きるため、自社だけを見ていても原因が分からない
心当たりあるかないかがはっきりしやすい心当たりがなくても動くことがある
回復の道筋違反箇所の是正が起点コンテンツ全体の質を上げる長期戦。どこが効いたのかは後から見ても分からない

店舗サイトは、自作の記事と実店舗の情報だけで組み上がっていれば、この種の検出強化で大きく動く場所は少なくなります。ただし、そう見えている状態と、実際にそうである状態は別です。何年か運用したサイトには、外から足された要素や、当時の委託先が入れた仕組みが残っていることがあり、それは管理画面を眺めていても表には出てきません。そして「動かない」と「上がる」は別の話です。白い状態を保つのは前提であって、そこから順位を獲りにいく打ち手は別に必要になります。

気をつけたいのは、何年も前に導入したまま残っている施策です。外部から買った被リンクのように、当時は一般的だった手法でも、ポリシーのほうが更新されています。ほかにも判断の要る線があり、どの線に当たるかは扱う商材と業種、そして過去に誰が何を入れたかで変わります。担当者が代替わりして経緯を知る人がいない、という状況も珍しくありません。心当たりがなくても、何が残っているかを把握できていないなら、そこは把握していないという状態です。

マップ順位への影響はどう考えるか

ここが店舗オーナーの一番の関心事だと思うので、慎重に書きます。

スパムアップデートはウェブ検索のスパム対策として告知されたものであり、Googleマップの順位への直接の影響は公表されていません。したがって「今回のアップデートでマップ順位が動く」と断定できる根拠は、現時点では手元にありません。

一方で、ウェブ検索とローカル検索が完全に無関係かというと、そこまで言い切るのも乱暴です。店舗サイトの評価が変われば、店名検索での見え方が変わることはあり得ます。ただしそれは間接的な話で、マップ順位そのものの仕組みとは別レイヤーの話とみられます。

注意

マップ順位の変動には、季節要因・競合の新規出店・口コミの増減・営業時間の変更など、アップデートとは無関係の要因がいくらでも絡みます。「同じ週に起きた」だけで因果を結びつけると、直すべき本当の原因を見落とします。

展開中の数日に、何が判断を狂わせるか

展開が完了していない期間の順位は、途中経過です。ここで大きく動くと、たいてい後悔します。やっかいなのは、狂い方が二つに分かれることです。ひとつは、原因を特定しないまま本文や記事構成に手を入れてしまうこと。もうひとつは、日内でも揺れる数字を追い続けて、揺れそのものを変動と読むこと。この二つは打ち手が逆を向きます。前者は次の変動時に何が効いたのかを永久に分からなくし、後者は動くべき場面で動けなくします。

この数日に効いてくるのは、あとから切り分けるための記録が残っているかどうかです。何をどの粒度で控えておけば切り分けに使えるのかは、サイトの規模と流入の構成で変わります。ここで取り損ねたものは、展開が終わってから遡って作ることができません。一方で、順位を上げるための通常の打ち手まで止める必要はありません。告知に左右されずに積み上がる領域は別にあり、そこを止めた数日ぶん、行こうとしていた人は動き続けている競合の並びに吸われます。しかも失った側の数字には何も出ません。止めるべきは「慌てた大改修」であって、日々の運用ではありません。

そして、待っていれば戻る種類の変動と、待っても戻らない変動があります。途中経過の数字を眺めているだけでは、この二つは区別がつきません。区別がついていない状態で「完了を待つ」を選ぶと、待っただけの数日がそのまま失点になることがあります。

完了後に見るのはどこか

Search Status Dashboardで展開完了が示されたら、そこから評価に入ります。確認するのは、動いた幅そのものではありません。

そもそも変動があったのか

Search Consoleで、展開前と展開後の表示回数・クリック数を比べます。ここで難しいのは、どこからを「変動」と見なすかです。検索順位は平時から揺れており、比較する期間の取り方ひとつで、同じデータが「落ちた」にも「誤差の範囲」にも見えます。曜日構成や季節要因を揃えずに前後を並べると、アップデートとは無関係の揺れをアップデートのせいだと誤読します。

落ちたページに共通点があるか

外注で作った記事だけが落ちた、他サイトと内容が重複しているページだけが落ちた、といった共通項が見つかれば、対処の方向は絞れます。共通点が見つからないなら、スパムアップデート起因と決めつけないほうが安全です。むしろ多いのは、共通点が複数見えてしまうケースです。落ちたページ群には制作時期もテーマも書き手も共通しており、どれが原因かが一意に決まらない。ここを読み違えたまま是正に入ると、直す必要のないところに手を入れることになります。

どこまでを突き合わせの対象にするか

今回は新ポリシーの追加がないため、突き合わせ先は従来のスパムポリシーです。無断複製されたコンテンツや、実体のない大量生成といったあたりが代表ですが、ほかにも判断の要る線があり、どの線に当たるかは扱う商材と業種、そして記事がどう作られてきたかで変わります。線の手前と向こうの見分けは、1本ずつ実物に当たらないと決まりません。

この「1本ずつ突き合わせる」作業が、正直いちばん骨が折れます。記事が50本あれば50回の判断が必要で、しかも自分で書いたものほど客観的に見られません。※当社FACTORは、この棚卸しと是正、そのあとの記事設計までを運用として引き受けています。どこが危ういかを見るとき並べているのは自社のページだけではなく、同じ検索語で上に残った側と落ちた側が何で分かれたかまで突き合わせて逆算しています。この比較材料は自社の管理画面には出てこないため、社内では組み立てにくい部分です。自力でやるなら、どこまでを対象にし、どの基準で白黒をつけるのかを先に決めておかない限り、途中で判断がぶれます。ぶれた基準で通した棚卸しは、やり直すしかありません。

自サイトのどこに手を入れるべきか、そもそも今回の変動が自店に関係しているのかは、実際の数字と競合の並びを見ないと決められません。無料のAI診断では、GoogleマップのURLを入力すれば、要点はその場で表示されます。

よくある質問

2026年8月のスパムアップデートで、新しいルールが増えたのですか?
新しいスパムポリシーが追加されたという発表はありません。判断の基準は既存のスパムポリシーのままです。そのため「昨日まで問題なかった書き方が急に違反になる」性質の変更ではないと考えられます。ただし、物差しが変わらないことと、自サイトが物差しの内側にあることは別の話です。自店の運用がその線の内側にあるかどうかは、いまサイトとプロフィールに何が積み上がっているかを実際に見ないと分かりません。
展開中に順位が下がりました。すぐに対策すべきですか?
展開中の順位は途中経過なので、その数字だけで大きな修正に踏み切ると、誤った方向に手を入れかねません。ただし、待てば戻る変動と、待っても戻らない変動があります。止めるべきなのは慌てた大改修のほうで、記録を残すことと通常の打ち手は、その間も進められます。自店に起きているのがどちらの変動なのかは、展開前後の数字と、同じ商圏で競合側が何を動かしたかを並べないと確かめられません。
スパムアップデートでGoogleマップの順位も下がりますか?
スパムアップデートはウェブ検索のスパム対策として告知されたもので、マップ順位への直接の影響は公表されていません。マップの順位は季節要因や競合の出店、口コミの増減など別の要因でも動きます。同じ時期に起きたというだけで結びつけると、直すべき原因を取り違えます。自店の変動がどれに当たるかは、同じ商圏で競合側が同じ時期にどう動いたかと並べないと確認できません。

まとめ

今回のスパムアップデートについて確実に言えるのは、2026年8月18日に展開が始まったこと、全言語・全地域が対象であること、完了まで数日かかる見込みであること、そして新しいポリシーの追加はないこと。公表されているのはここまでです。ここから店舗オーナーが取るべき行動は、慌てる方向ではありません。展開中は記録を取りながら、順位を上げる通常の打ち手は止めずに続ける。完了後にSearch Consoleで前後を比べ、落ちたページに共通点があるかを見る。共通点が見つからなければ、原因は別のところにあります。逆に共通点が複数見えてしまう場合も多く、どれが本当の原因かの切り分けがそのまま是正の精度を決めます。アップデートのたびに右往左往する店と、毎月同じ設計で打ち手を積み続けている店とでは、1年後の順位に差が出ます。そしてその差は、告知の文面を何度読み直しても見えてきません。自店が検索側からどう見えていて、どこが危うく映っているかは、外から見たときの出方であって、店の中からは再現できないからです。そこだけは、外から見ている側に出してもらうほうが早く進みます。

NEXT ACTION

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記事で挙げた観点が自店に当てはまるかは、実際の状態を見ないと判断できません。まず現状の把握から。

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F FACTOR編集部

MEO・LLMO・Web集客の支援実績 約50業界・100社超。AI×人の運用で「検索とAIに選ばれる」店舗づくりを支援しています。運営: FACTOR株式会社(東京都豊島区)