MEO・マップ集客

Googleマップの店名にキーワードを
入れるのは違反|正しい店名表記

公開日: 2026.08.22執筆: FACTOR編集部

「店名に地域名を入れておくと、マップで上に出やすくなる」。MEOの相談を受けていると、いまだにこの話が出てきます。先に結論を書くと、Googleのビジネス情報に関するガイドライン上、店名へのキーワード追加は認められていません。にもかかわらずこの誤解が消えないのは、実際にキーワード入りの店名が上位に並んでいる場面を、誰もが目にしているからです。「あの店がやっているのだから大丈夫だろう」——この一歩が、後で情報の修正や停止という形で返ってきます。ややこしいのは、正式名称にもともと業種名や地名が入っている店は違反ではないという点で、ここの線引きが実務では最も判断に迷うところです。

なぜ「入れると上がる」という話が消えないのか

この誤解には、それなりの根拠らしきものがあります。マップの並びは、大まかに距離・関連性・視認性で決まると説明されてきました。このうち関連性は「検索された言葉と、その店の情報がどれだけ合っているか」です。だから店名に言葉を足せば関連性が上がる、という理屈が成り立つように見える。

そして実際、キーワード入りの店名が上位に出ている場面は存在します。見た人は「効いている」と受け取ります。ここで抜け落ちているのは、その店が上位にいる理由が店名だけだとは限らないという視点と、その状態が続く保証がないという視点です。

判断の軸

距離は動かせません。だからこそ、関連性と視認性で差がつきます。そしてその2つは設計で動かせる領域です。店名を書き換えるという一手に頼らなくても、カテゴリ、属性、説明文、写真、口コミの中の言葉——関連性を積む場所は他にあります。狙って上位を獲りにいくこと自体は、まったく正しい。手段の選び方の問題です。

ガイドラインが求める「ビジネス名」とは何か

Googleのビジネス情報に関するガイドラインでは、ビジネス名は実店舗の看板・店頭表示・法人登記などで実際に使われている名称であることが求められています。言い換えると、オンラインとオフラインで名称が一致していることが前提です。

そのうえで、次のような要素を名称に加えることは認められていません。

基準は一貫していて、「その名前で看板が出ているか」「その名前で登記・届出をしているか」に集約されます。検索での見え方をよくするために足した語は、この基準に照らせば足した語のままです。

違反と判断されたときに何が起きるか

ここが読者にとっていちばん損失の大きい部分なので、はっきり書きます。ガイドラインに反する名称は、修正や情報の停止といった措置の対象になり得ます。

起きること実務上の影響
名称が書き換えられる気づかないうちに表示名が変わり、順位や流入の変化の原因が追えなくなる
情報の掲載が停止されるマップ上から見えなくなる。口コミや写真へのアクセスにも影響する
オーナー権限の確認を求められる再確認の手続きが発生し、その間の更新が止まる
第三者からの修正提案が入る競合や利用者から名称の変更が提案され、反映されることがある

厄介なのは、いつ来るかが読めないことです。数年そのままだった名称が、あるタイミングで一斉に是正されることがあります。「今まで平気だった」は、将来の安全を意味しません。そして停止が起きるのは、たいてい忙しい時期です。

注意

停止からの復旧には手続きと時間がかかります。その間、マップ経由の来店は止まります。獲得できたはずの順位を、自分で起こしたリスクで失う——これは避けたい形です。

正式名称に業種名が入っている場合はどうなるか

ここからが本題です。ガイドラインが禁じているのは「実際の名称に含まれない要素を足すこと」であって、もともと正式名称の一部として業種名や地名が入っている場合は、それを書くことは違反ではありません

たとえば、看板にも登記にも「〇〇整骨院」と書かれているなら、「整骨院」は付け足したキーワードではなく名前そのものです。「〇〇不動産」「〇〇歯科クリニック」「△△駅前薬局」も同じ理屈で、それが実名なら実名として扱われます。

つまり同じ「業種名入りの店名」でも、

という、見た目からは区別のつかない2種類が並存していることになります。マップの一覧を眺めても、どちらなのかは判別できません。「上位のあの店もやっている」という観察が当てにならない理由は、ここにあります。

線引きが割れるのはどういう場面か

実務で判断に迷うのは、白でも黒でもない中間の状態です。代表的なものを挙げます。

  1. 看板と登記で名称が違う:法人名と屋号が別で、どちらを正とすべきか決めきれない
  2. 看板に併記されている:ロゴの下に業種や説明が小さく添えられている状態を、名称の一部と見るかどうか
  3. 多店舗で支店名の付け方が揃っていない:エリア名の入れ方が店舗ごとに違う
  4. 過去の担当者が足した語が残っている:経緯を知る人が社内にいない
  5. 予約サイトやSNSでの表記だけが違う:どこを基準に合わせるかで結論が変わる

この5つは、どれも「ガイドラインを読めば答えが出る」種類の問題ではありません。何を正式名称とみなすかという事実認定が先にあり、そこが決まらないと表記の判断ができないという順序になっているからです。しかも判断を誤ったときのコストが、修正で済むのか停止まで行くのかも状況によって変わります。

そして、いちばん手間がかかるのは表記を決めた後です。看板、登記、名刺、予約サイト、自社サイト、SNS、地図情報——名称が散らばっている先をすべて洗い出し、どこを直しどこを残すかを決めていく。ひとつでも古い表記が残っていると、それが後から「実際の名称」の根拠として持ち出されることがあります。※当社FACTORは、こうした店舗名称の整合と、その上に積む関連性・視認性の設計から運用までを引き受けています。自店で進めるなら、誰が事実認定の責任を持つのかを最初に決めておかないと、途中で止まります。

自店の名称がどちら側にあるのか、そして直すとしてどこから手を付けるべきかは、実際の登記・看板の状態と競合の並びを見ないと決められません。無料のAI診断では、店舗名から現状の見え方を確認できます。

店名を触る前に立ち止まるべき論点

最後に、判断の前提として押さえておきたいことを2つ。

ひとつは、名称の変更は履歴として残るということです。頻繁に書き換えれば、それ自体が確認の対象になり得ます。思いつきで足したり削ったりを繰り返す運用は、それだけでリスクを増やします。

もうひとつは、店名は関連性を積む場所のひとつでしかないということ。カテゴリの選び方、属性の埋め方、説明文の書き方、写真の並び、口コミの本文に出てくる言葉。関連性はこれらの合算で決まっていくとされています。店名という一箇所にリスクを取って賭けるより、リスクのない場所を厚くするほうが、結果的に積み上がります。どこを厚くするかの配分は、業種と商圏の競合状況で変わり、一律の正解はありません。

やってはいけないことは、はっきりしています。実名にない語を足さない。地名を勝手に付けない。キャッチコピーを名称に混ぜない。ここを守ったうえで、関連性と視認性を設計で押し上げていく——それが、停止のリスクを負わずに順位を獲りにいく道筋です。

よくある質問

Googleマップの店名に地域名やキーワードを入れるのは違反ですか?
はい。Googleのビジネス情報に関するガイドラインでは、ビジネス名は実店舗の看板・店頭表示・法人登記などで実際に使われている名称であることが求められており、キーワード、正式名称に含まれない所在地情報、キャッチコピーなどを追加することは認められていません。違反と判断された場合、名称の修正や情報の掲載停止といった措置の対象になり得ます。
正式名称に「整骨院」などの業種名が入っている場合も違反になりますか?
なりません。ガイドラインが禁じているのは、実際の名称に含まれない要素を足すことです。看板や登記に「〇〇整骨院」と表示されているなら、それは付け足したキーワードではなく名称そのものです。ただし、見た目では「もとから入っている店」と「後から足した店」の区別がつきません。上位の店の店名を根拠に自店の表記を決めるのは避けたほうが安全です。
競合がキーワード入りの店名を使っています。うちも入れたほうが有利ですか?
その店が上位にいる理由が店名だけとは限らず、また現在の状態が続く保証もありません。ガイドラインに反する名称は、時期を問わず修正や停止の対象になり得ます。停止が起きると復旧まで時間がかかり、その間マップ経由の来店が止まります。関連性を積む場所は店名以外にもあり、カテゴリ、属性、説明文、写真、口コミの本文などの合算で決まっていくとされています。
店名を変更すると順位に影響しますか?
名称の変更は履歴として残り、頻繁な書き換えはそれ自体が確認の対象になり得ます。また表示名が変われば、店名検索での見つかり方にも影響します。実名に合わせる方向の修正はガイドライン上あるべき状態に近づく対応ですが、看板・登記・各媒体での表記が食い違っている場合、何を正式名称とみなすかという事実認定が先に必要になります。状況によって進め方が変わるため、一律の手順は示せません。

まとめ

店名にキーワードを入れる話は、理屈としては分かりやすいぶん、いまも生き残っています。しかしGoogleのガイドラインが求めているのは、看板・店頭・法人登記などで実際に使われている名称であること。そこに含まれないキーワード、地名、キャッチコピーを足すことは認められておらず、修正や掲載停止のリスクを抱え込むことになります。一方で、正式名称にもとから業種名や地名が入っているケースは違反ではありません。見た目が同じでも扱いが正反対になる、この線引きが実務では最も厄介です。判断の起点は表記の巧拙ではなく、何を自店の正式名称とみなすかという事実認定にあります。看板と登記が食い違う、支店ごとに表記が揃っていない、経緯を知る人が社内にいない——こうした状態では、ガイドラインを読んでも答えは出ません。距離は動かせませんが、関連性と視認性は設計で動かせます。店名という一箇所にリスクを取るのではなく、カテゴリ・属性・説明文・写真・口コミの言葉を厚くしていく。どこにどれだけ配分するかは商圏と競合の状況で変わります。

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F FACTOR編集部

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