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同じ建物の店はGoogleマップでどう見えるか|
住所を分け合う店どうしの並び

公開日: 2026.10.30執筆: FACTOR編集部

ビルの3階で営業している店のオーナーに、ひとつ質問です。お客さんが近くの店をスマホで探したとき、同じビルに入る同業の中で、先に名前が並ぶのは自店でしょうか、それとも1階の同業でしょうか。雑居ビル、駅ビル、ショッピングモール、医療モール。日本の街なかでは、同じ住所に十を超える店が入っていることも珍しくありません。Googleマップの上では、そうした店のピンが一つの建物にまとまって置かれ、縮尺によっては表示される店名が限られます。住所が同じという条件は、地図の上では店どうしが同じ場所を取り合う条件でもあります。Googleが同じ住所の店をどう扱うと定めているのかを起点に、建物の中での比べられ方と、それが店の画面に映らないわけを追っていきます。

同じ住所に複数の店がある場合、Googleのルールはどうなっているか

Googleビジネスプロフィールのガイドラインは、同じ建物に複数の店が入ること自体を想定しています。そのうえで、Googleに住所を掲載するなら、その住所にビジネスの名称の掲示が常設されていることを求めています。

同じ場所で二つの事業を営む場合は、プロフィールを分けて二つ目を別の名称にする、という整理が示されています。商業施設の中の売り場のような場合にも扱いが定められていて、どれに当たるかは店の成り立ち次第です。

つまりGoogleは、同じ住所に複数の店が並ぶこと自体は想定したうえで、一つひとつが実体のある別の店として見分けられることを条件にしています。同じ建物に入る店のプロフィールは、この条件の上で互いに並べられることになります。

地図の上では、同じ建物の店はどう重なって見えるのか

Googleマップでビルの位置を拡大していくと、建物の輪郭の中に店のピンが寄り集まって表示されます。縮尺を引いた状態では、そのうちの一部の店名しか地図に描かれず、ほかの店はピンだけ、あるいは拡大するまで現れないこともあります。どの店名が先に描かれるかの決まりを、Googleは公表していません。

検索結果に出る地図の枠は上位の数件に限られ、Googleマップの一覧でも、同じ語句で出る同業どうしは、先に出るか後ろに回るかを分け合っているとみられます。大きな商業施設や駅ビルでは、建物そのもののプロフィールに入居している店の一覧が出ることがあり、店のプロフィールにも建物の中にあることが示される場合があります。

ビルの1階の路面店と、上の階の店とでは、通りがかりに看板で知られる機会からして違います。ただ、地図と一覧の並びについて言えば、階そのものが材料になっているとはGoogleの説明からは読み取れず、差が出るのは関連性と知名度の側だとみられます。上の階の店ほど、地図とプロフィールで見つけてもらう比重が高くなりがちだと考えられ、その地図の上で同じ建物のほかの店と表示を分け合っている、という構図になります。

距離が同じ店どうしでは、何が差になるのか

Googleは、ローカル検索の結果を主に「関連性」「距離」「知名度」の組み合わせで決めていると説明しています。関連性は検索語句とプロフィールが合致する度合い、距離は探している人から店までの距離、知名度はその店がどれだけ広く知られているかで、口コミの数や評価、リンクしているウェブサイトの数なども材料になるとされています。

同じ建物に入っている店どうしでは、このうち距離がほぼ横並びになります。距離で差がつかないぶん、関連性と知名度の組み方がそのまま並びの差になって現れやすい状況です。同じ建物の中での並びは、この二つをどう積むかの結果として、設計で変えていけるものだということになります。同じ建物ならではなのは、ビル名や施設名で探されたときです。建物そのもののプロフィールや入居店の一覧の中で、同居する同業と直接並べられ、向かいのビルの店とは比べられ方が違ってきます。同じ建物ではさらに、同居する同業と、狙う語句ごとに表示を取り合う構図になっているとみられ、ある語句では自店が先に出て、別の語句では隣が先に出る、という分け合い方になります。その分け合い方が何をきっかけに組み替わるかは、一店の画面からはつかめません。

ただし、どこを動かせば上に来るかは、同じ建物に誰が入っているかで変わります。同業が何軒同居しているかといった顔ぶれによって、比べられる相手も、比べられる場面も入れ替わり、同じ打ち手でも効き方が違ってくることがあると考えられます。

同じ建物の中での見え方が、店の画面から読めない理由

店の管理画面に出てくるのは、自店のプロフィールが何回表示され、何回操作されたかという自店側の数字です。同じ建物の別の店がプロフィールに手を入れても、その動きは自店の画面には一行も出てきません。にもかかわらず、その動きは、同じ表示の場所を分け合っている自店の見え方に影響しえます。

今の地図の並びと、同じ建物の他店の出し方を見比べれば、自店が同じ建物の中でどのあたりに置かれているかの見当は立ちます。それを確かめるには、建物の顔ぶれや他店の出し方が組み替わった前後で、並びがどう動いたかを重ねて見る必要があります。一店の手元に残るのは自店の数字だけで、しかも経験できる建物の組み合わせは自店の一通りに限られます。組み替わりの前後を重ねた例は、一店の中には集まりません。担当者が手間をかければ埋まる種類の不足ではありません。

見え方の差を放っておくと、取りこぼしが積もっていきます。ビルの前まで来た人がスマホで店を探し、一覧で先に出てきた同じ建物の同業の店に入る。上の階の店にとって、エレベーターに乗る前に決まってしまうその一組は、その日の売上からそのまま抜けていきます。しかも同じ建物の中で起きるため、店の前を素通りされたという手応えすら残りません。

※雑居ビルや商業施設に入る店を当社FACTORが担当するときは、同じ建物に入る同業との出方の関係を、狙う語句ごとに外から並べて見立てます。判断の拠り所にしているのは、同業と距離が近く表示を分け合う立地の支援先で、表示を分け合う相手が入れ替わった前後の見え方を重ねてきた蓄積です。それと照らして、関連性と知名度のどこから積むかを決めています。

いまのプロフィールがどう出ているかは、無料のAI診断でも確かめられます。店のGoogleマップのURLから、要点をその場で示します。同じ建物の中で、なぜその語句で後ろに回っているのか、どこから積めば入れ替わるのかは、表示を分け合う相手が入れ替わった前後の例と照らさないと見極めにくいので、個別の相談で見当をつけるところまでご一緒します。

よくある質問

同じビルの中でフロアを移った場合、地図での見え方に影響はありますか?
階そのものが並びの材料になっているとは、Googleの説明からは読み取れません。ただ、住所の更新では片づかないこともあるとみられます。Googleは店の情報を複数の出どころから集めていると説明しており、どの出どころの記載がいつ採られるのかは公表されていません。移転のあと見え方にどこまで影響が出ているかは、ほかの出どころとの食い違いがどこで起きているかを外から見ないと決まりません。
同じ住所に同業の店が入っていると、不利になりますか?
一概に不利とは言えません。距離が横並びになるぶん、関連性と知名度の組み方で差がつきやすい状況です。ただ、どちらが表示を取りやすいかは、同居している店の出し方や口コミの積み上がり方で変わります。自店がどちら側にいるかは、今の並びを入口に、同居する同業が出し方を変えたときの動きを重ねて見ないと決まりません。
ビルの名前を店名に入れたほうが見つけてもらいやすいですか?
Googleのガイドラインは、ビジネス名を実際の名称に合わせることを求めており、実際の名称以外は足せません。ビル名で探されたとき、同じ建物の同業より先に出られるかどうかは、同じ建物の店の並びが組み替わったときの例と照らさないと決まりません。

まとめ

同じ住所に複数の店が入ること自体は、Googleのガイドラインの想定の内にあります。条件は、一つひとつが別の店として見分けられることです。そのうえで、同じ建物の店どうしは距離が横並びになり、関連性と知名度の組み方が並びの差として出やすくなります。ビル名や施設名で探す客ほど同じ建物の同業と直接並べて比べるとみられ、建物の中の並びの差は、そのまま毎日の来店の差になります。

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F FACTOR編集部

MEO・LLMO・Web集客の支援実績 約50業界・100社超。AI×人の運用で「検索とAIに選ばれる」店舗づくりを支援しています。運営: FACTOR株式会社(東京都豊島区)