会社選び・費用

月10万円の集客予算配分
何にいくら使うのが正解か

公開日: 2026.07.22執筆: FACTOR編集部

先に結論を書きます。月10万円の集客予算に「全店共通の正解配分」はありません。ただし、配分を決めるための判断基準には共通の型があります。順に言えば「①刈り取り(今ある需要を取りこぼさない)に先に使う ②育成(需要を育てる)は余りで行う ③1施策あたりのデータが貯まる金額を下回る分散はしない」の3つです。この記事では、この基準を使って状況別の配分例まで落とし込みます。金額はいずれも一般的な目安で、商圏や業種で変わる点は都度明記します。

配分を決める3つの判断基準

基準1:刈り取りが先、育成は後

集客施策は大きく2種類に分かれます。「今まさに探している人」に見つけてもらう刈り取り型(検索・マップ・検索連動広告)と、「まだ探していない人」に知ってもらう育成型(SNS・チラシ・ブランディング)です。予算が限られているなら、先に埋めるべきは刈り取り側です。「地域名+業種」で検索している人は来店意欲が既にあり、ここを取りこぼしている状態で育成にお金を使うのは、蛇口を閉めずにバケツを増やすようなものです。

基準2:固定の「土台」と変動の「アクセル」を分ける

Googleビジネスプロフィールやホームページの整備は、一度整えれば効き続ける土台です。広告は、出稿を止めれば効果も止まるアクセルです。月10万円のうち、まず土台の整備・運用に一定額を確保し、残りをアクセルに回すと、月を追うごとに「広告を止めても残る資産」が増えていきます。

基準3:判断できない金額まで分散しない

10万円を5施策に2万円ずつ配ると、どの施策も「効いたのか効いていないのか分からない」状態になります。特に広告は、月2万円では1媒体あたりの問い合わせ件数が月数件以下になりがちで、良し悪しの判断材料が集まりません。迷ったら施策数を減らすのが原則です。

選択肢ごとの特徴と相場観

施策月額の目安効果が見えるまで
MEO(GBP運用)刈り取り・土台自分でやれば実費ほぼゼロ/外注は3〜5万円〜が一般的1〜3ヶ月
検索連動広告刈り取り・アクセル3万円〜(これ未満はデータが貯まりにくい)当月から
SEO・ブログ刈り取り・土台自社執筆なら時間コストのみ3〜6ヶ月以上
SNS運用育成自社運用が基本。代行は数万円〜業種による差が大
ポータル掲載刈り取り業種により数千円〜数十万円当月から

この表で大事なのは金額よりも「型」の列です。刈り取りの土台(MEO・HP)→刈り取りのアクセル(広告)→育成(SNS)の順に埋めていくと、基準1と2を同時に満たせます。ポータルは業種によって存在感がまったく違うため、自分の業種で「お客様が実際に使っているか」を先に確認してください。

状況別・月10万円の配分例

3つの基準を、よくある3つの状況に当てはめます。あくまで出発点の例で、数ヶ月の計測を経て調整する前提です。

ケースA:開業したばかり(認知ゼロ・口コミゼロ)

開業直後は土台がまだ効かないため、広告の比率を一時的に上げて「待たずに」来店を作ります。並行してGBPと口コミの土台を仕込み、半年を目安に広告比率を下げていく設計です。

ケースB:営業歴は長いが、集客をネット化できていない

既存客と口コミという資産があるので、それを検索面に反映させる整備が最優先です。実際の運用では、この型の店舗が整備だけで数字を伸ばすケースは珍しくありません。当社が支援した店舗でも、プロフィール整備と口コミ運用を軸に電話タップが385%増えた例があります(業種・商圏により結果は異なります)。

ケースC:競合の激しい駅前商圏で伸び悩んでいる

激戦区では「どこで戦わないか」の判断が半分を占めます。ビッグキーワードの正面勝負を避け、メニュー名や悩みの細分化キーワードに寄せるほうが、同じ予算でも戻りが良くなる傾向があります。※この競合分析と配分設計の部分は、当社FACTORの運用プランでは初月に必ず行う工程です。配分の設計図だけ相談したい、という使い方でも構いません。

やってはいけない予算の使い方

効果測定の最低ライン

凝ったレポートは不要です。月に一度、施策ごとに次の2つだけ表計算ソフトに記録してください。

  1. その施策に使った金額(外注費+広告費)
  2. その施策経由の問い合わせ・予約・来店数(GBPなら電話タップと経路検索、広告なら管理画面、HPならフォーム送信数)

割り算をすれば「1件の新規客にいくらかかったか」が施策ごとに並びます。3ヶ月も記録が貯まれば、配分の見直しは感覚ではなく数字でできるようになります。予算配分の「正解」は、この記録の中から各店ごとに見つかっていくものです。

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よくある質問

予算が月5万円しかない場合はどうすればいいですか?
5万円の場合は分散せず、1つに絞ることをおすすめします。店舗ビジネスであれば、Googleビジネスプロフィールの運用(自分でやるなら実費ほぼゼロ+作業時間、外注するなら3〜5万円が一般的な下限帯)が第一候補です。広告は5万円を複数媒体に割ると1媒体あたりのデータが集まらず、判断もできなくなります。
SNS運用にはいくらかけるべきですか?
業種によります。美容・飲食・小売のように見た目で選ばれる業種はSNSの優先度が上がりますが、その場合も外注費をかける前に、まず自分の投稿で反応が取れる型を見つけるのが先です。反応の取れる型がない状態で運用代行に月数万円を払っても、投稿が続くだけで来店にはつながりにくいためです。
効果測定は何を見ればいいですか?
最低限、施策ごとに「その月に使った金額」と「その施策経由の問い合わせ・予約数」の2つを毎月記録してください。Googleビジネスプロフィールなら電話タップ数と経路検索数、広告なら管理画面の問い合わせ計測、HPならフォーム送信数が該当します。1件の新規客獲得にいくらかかったかが施策間で比べられれば、配分の見直しは自然にできます。
どのくらいの期間で配分を見直すべきですか?
広告は1〜2ヶ月、MEOやSEOのような積み上げ型は3〜6ヶ月が見直しの目安です。積み上げ型の施策を1ヶ月で「効果がない」と打ち切るのは早すぎる一方、1年続けて何も変化がないものを惰性で続けるのも避けたいところです。施策ごとに「いつ・何の数字で判断するか」を始める前に決めておくと、迷いが減ります。

まとめ

月10万円の配分は「刈り取りが先・土台が先・分散しすぎない」の3基準で決まります。開業直後は広告を厚く、資産のある店は整備を厚く、激戦区は戦う場所の選定から。そして、どの配分を選んでも、金額と件数の記録だけは初月から始めてください。3ヶ月後、その記録があなたの店だけの「正解配分」を教えてくれます。

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F FACTOR編集部

MEO・LLMO・Web集客の支援実績 約50業界・100社超。AI×人の運用で「検索とAIに選ばれる」店舗づくりを支援しています。運営: FACTOR株式会社(東京都豊島区)