自店のサイトで、トップページの次に見られているページがどこか、すぐに答えられるでしょうか。答えられないとしたら、そのサイトは「作ったとき」の都合で構成されていて、「探しに来る人」の都合で構成されていない可能性があります。店舗サイトの成果は、デザインの良し悪しよりも先に、どんなページを、どう分けて持っているかで決まる部分が大きい。逆に言えば、構成の失敗はデザインをいくら磨いても取り返せません。この記事では、店舗サイトのページ構成でよく見る失敗を4つ挙げ、直すときの考え方を整理します。
失敗1|1ページに全部詰め込んでいる
メニューも料金もアクセスもお知らせも、全部トップページに縦に並んでいる。1枚もののサイトは制作費を抑えられるので選ばれがちですが、集客の観点では大きなハンデを背負います。
理由は、検索がページ単位で行われるからです。「地域名+業種」で探す人、「店名+料金」で確かめに来る人、「店名+駐車場」で調べる人。検索の意図はばらばらなのに、受け皿が1ページしかなければ、どの意図に対しても「一応書いてはある」以上の評価を得にくくなります。AI検索でも事情は同じで、質問に対応する明確なページがあるサイトのほうが引用されやすい傾向があります。
ここで多くのサイトが逆方向に転びます。分けたほうがいいと聞いて、今度は意図ごとに細かくページを切り、中身の薄いページを量産してしまう。どの意図に独立したページを与え、どれを束ねるか——この線引きが構成設計の核心で、業種と競合の並びによって答えが変わります。分ければ勝てるわけでも、まとめれば読みやすいわけでもありません。
失敗2|料金・メニューがPDFや画像のまま
紙のメニューをそのままPDFで載せる、料金表をデザイン画像で貼る。見た目は整いますが、検索エンジンやAIからは中身がほぼ読めていないと考えたほうが実態に近いです。
「店名+メニュー」「地域名+サービス名+料金」は、来店直前の人が打つ検索です。ここで自社サイトが答えられないと、答えてくれる別のサイト——ポータルや第三者のまとめ——に流入を譲ることになります。第三者のページは情報が古いまま放置されがちで、前回の記事で扱ったようなAIの誤情報の温床にもなります。
ここを直すとき、単に文字にすれば終わりではないところが厄介です。品目のくくり方、見出しの立て方、価格に添える説明の量で、検索での拾われ方も、読んだ人の予約率も変わる。「読める化」と「伝わる化」は別の作業で、前者だけやって順位も予約も動かなかった、という相談は少なくありません。
失敗3|アクセス情報が地図の貼り付けで終わっている
アクセスページに地図を埋め込んで完了、というサイトは非常に多いです。しかし来店前の人が知りたいのは地図そのものではなく、自分の移動手段で迷わず着けるかです。地図アプリを開けば場所は分かる。それでも来ない人がいるのは、地図に載らない不安が残っているからです。
ここが薄いままだと、電話での道案内が増え、たどり着けなかった人の不満が口コミに書かれ、という形で別の場所にコストが染み出します。しかも厄介なことに、どの不安が残っているかは立地によって完全に違います。駅前と幹線道路沿いと商業施設内では、来店前につまずく地点がまるで別物になる。他店のアクセスページを参考にしても外すのは、この差を見ていないからです。
自店の場合にどこでつまずかれているかは、実際の問い合わせ内容と、既存の口コミに現れている不満を突き合わせると輪郭が出ます。無料診断で現状を確認したうえで判断してください。
失敗4|ブログが集客につながらない日記になっている
「本日のランチです」「連休をいただきました」。更新は続いているのに、検索から人を連れてこないブログです。書き手の努力が続いている分、指摘しづらいのですが、誰かが検索する言葉を含まない記事は、既存客への近況報告以上の働きをしません。
近況報告に価値がないわけではありません。ただ、新規集客を期待するなら軸足を移す必要があります。ここで効いてくるのが題材の選び方です。どんな言葉で検索されているか、その中で自店が答える資格を持つものはどれか、競合がすでに答えているものを避けるか正面から取りにいくか。記事の成否は書く作業よりも前段で決まっており、しかも判断のたびに商圏の状況を見る必要があります。書き続けているのに反応がない店は、腕ではなく題材の選定でつまずいていることがほとんどです。※この題材選定からページ構成全体の設計までを、当社FACTORは集客サイトの運用として引き受けています。
どのページから直すかは一律に決められない
4つの失敗を挙げましたが、全部を一度に直せる店は多くありません。そこで「どこから手を付けるか」が問題になります。
正直なところ、ここに一律の正解はありません。予約が電話中心の業種と、ネット予約が主戦場の業種では、先に直すべきページが違います。競合がどこまで整備しているか、今どの検索で流入があるかによっても順番は変わります。優先順位は、業種・商圏・現状の流入という3つの条件から逆算して初めて決まるものです。
自店の場合にどこが穴で、どこから埋めるべきかは、実際のサイトと競合の並びを見ないと判断できません。無料診断で現状を確認したうえで、構成の直しどころを絞り込むことをおすすめします。
よくある質問
店舗サイトは1ページにまとまっているほうが見やすいのでは?
メニュー表はPDFで載せていますが、問題ありますか?
ブログを続けていますが、新規のお客様が来ません。やめるべきですか?
まとめ
店舗サイトのページ構成でよく見る失敗は、1ページへの詰め込み、PDF・画像頼みの料金表、地図を貼って終わりのアクセスページ、日記化したブログの4つです。共通するのは、作る側の都合で構成され、探しに来る人の検索意図に受け皿を用意できていないこと。ただし、分ければ勝てる、テキストにすれば読まれる、という単純な話ではありません。どの意図に独立したページを与えるか、どの不安を先に解消するか、どの題材を取りにいくか。判断のたびに業種・立地・競合の並びを見る必要があり、他店の構成をそのまま真似ても外れます。この構成の穴は、放置しているあいだ毎日ぶんの問い合わせを取りこぼし続けます。まず自店のどこが穴になっているかを確認するところから始めてください。
NEXT ACTION
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記事で挙げた観点が自店に当てはまるかは、実際の状態を見ないと判断できません。まず現状の把握から。
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